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新卒採用にあたり、試験や面接を経て採用を決定した場合、4月の入社まで時間が空くケースが多いものです。入社を控えた学生は、内定をもらってから入社までの間にさまざまな不安が頭をよぎり、なかには内定辞退に至ることも少なくありません。
このような事態を避けるために有効なのが内定者研修です。今回は、内定者研修を行う目的や取り入れるべき内容、成果を上げるためのポイントも含めて詳しく解説します。
内定者研修とは
選考の結果採用が決定した内定者を対象に、入社前のタイミングで行う研修を内定者研修とよびます。しかし、そもそもなぜ入社前に研修を行う必要があるのでしょうか。内定者研修を行う目的や意義について解説します。
内定者研修を行う目的
企業が内定者研修を行う主な目的としては、以下の2点が挙げられます。
早期戦力化
基本的なビジネスマナーやビジネススキルを内定者研修で教えることにより、入社後の新入社員研修や配属先での研修を効率化でき、早期戦力化が期待できるためです。
内定辞退の抑止
売り手市場が続く昨今、他社も含め複数の内定を獲得している内定者も少なくありません。
また、社会人経験がない学生にとっては、入社までにさまざまな悩み・不安を抱えがちです。入社までのフォローがおろそかになると、不安を抱き内定辞退につながるケースもあるため、内定者研修を行い、不安を解消する必要があります。
内定者が抱えるよくある悩みや不安
内定辞退を防止するためには内定者の悩みや不安を解消する必要がありますが、そもそも内定者はどのような悩み・不安を抱えることが多いのでしょうか。
業務内容が分からない
入社した後に従事する具体的な業務内容が分からないと仕事についていけず、早期退職につながることもあります。そのため内定者研修では、社内の部門・部署ではどのような業務を担っているのかを簡単に紹介することが大切になります。また、ビジネススキルの研修も取り入れることで不安を解消できるでしょう。
職場の人間関係に不安がある
同じ部署で働く先輩や同僚がどんな人なのか分からないと、職場になじめるか不安を抱くものです。そこで、内定者研修を行うことにより、入社後の同僚となる人と交流が生まれ、人間関係の不安を解消できます。
職場の雰囲気が分からない
人間関係と同様、職場全体の雰囲気が分からないと、会社になじめるか不安を抱きやすいものです。そこで、内定者研修のなかで職場の見学や社員と交流することで、これから働く会社のおおよその雰囲気をつかむことができます。
目指せ、早期戦力化!内定者研修に取り入れる内容
内定者研修の目的のひとつに早期戦力化がありますが、どのようなスキルを身につけさせるべきなのか解説します。
内定者が強化すべきスキルとは
内定者が身につける・強化すべきスキルとしては、主に以下の3つがあります。
ビジネスマナー
挨拶や名刺交換、電話対応やメールの書き方など、業種や職種を問わず求められる一般的なビジネスマナーは最低限身につけておく必要があります。
ビジネススキル
バックオフィス業務で使用することの多いExcelやWord、PowerPointなどのアプリケーションの基本的な操作方法はもちろんのこと、自社で使用する独自のソフトウェア、システムなどの操作方法は、早期戦力化に不可欠なスキルです。
コミュニケーションスキル
仕事を進めるうえでは、同じ部署やチームの同僚・上司だけでなく、顧客や取引先とのコミュニケーションも不可欠です。社内でのコミュニケーションを円滑に進めるうえでも、報告・連絡・相談の習慣づけや、必要な情報を過不足なく簡潔に伝える方法も身につける必要があります。
スキルを強化するためのカリキュラム例
上記で挙げた3つのスキルを習得・強化するために、内定者研修ではどのようなカリキュラムを実施すれば良いのでしょうか。
ロールプレイ
挨拶や名刺交換、電話対応などを体験しながら理解してもらうために、ロールプレイの実施が有効です。
資料作成のシミュレーション
ExcelやWord、PowerPointなどのビジネススキルを効率的に身につけてもらうためには、実際にそれぞれのソフトウェアを活用し資料作成をシミュレーションしてもらう方法が有効です。
グループワーク
コミュニケーションスキルを身につけ、報告・連絡・相談のコツを理解し過不足なく情報を伝達するためには、グループのメンバーにコミュニケーションの様子を見てもらいましょう。良い部分や改善すべき部分を意見として出し合いながら参考にすると効果的です。
内定者研修を実施する際の注意点
企業が内定者研修を実施するにあたって、トラブルを避けるためにも注意しておくべきポイントを解説します。
内定者研修を義務付けているにもかかわらず賃金を支払わなければ違法となる
内定者研修を義務付ける場合、会社として労務の提供を命じていると見なされるため、賃金を支払わなければなりません。そのため、内定者研修はあくまでも任意参加としている企業が多い傾向にあります。
内定者のスケジュールも考慮する
多くの企業が内定者研修を実施する10月頃は、学生にとっては卒業論文を執筆する時期でもあります。企業は内定者のスケジュールにも配慮し、長期間の内定者研修は避けることが重要です。
内定者研修の成果を上げるためのポイント
内定者研修の目的に沿い、成果を上げるためにはどのようなポイントに注意すべきなのでしょうか。
研修の目的・ゴールを明確に定める
内定者研修を実施する目的や目指すゴールによってもカリキュラムの内容は変わります。そのため、まずは研修の目的やゴールを明確に定めることが重要です。
目的別カリキュラムの例
内定者研修によって早期の戦力化を目指す場合には、実務のスキルを中心としたカリキュラムが有効です。一方、内定辞退の抑止を目指す場合には、内定者同士または社員とのコミュニケーションを中心としたカリキュラムなどを検討しましょう。
内定者のニーズを盛り込んだカリキュラムを実施
企業目線で内定者研修を実施するだけでなく、内定者の目線でカリキュラムを考えることも重要です。
内定者は「人間関係」や「情報・知識」、「社会人としての自信」に不安を感じているケースが多いことから、これらを盛り込んだカリキュラムが求められるでしょう。
【人間関係】に関するカリキュラムが必要な理由
理由:内定者同士または先輩社員にどのような人がいるのか分からず不安
カリキュラム例:内定者懇談会(内定者同士の交流・現役社員との交流) など
【情報・知識】を得るカリキュラムが必要な理由
理由:職場の雰囲気や仕事内容が分からず不安
カリキュラム例:仕事内容を体験できるワークショップ など
【自信】が持てるカリキュラムが必要な理由
理由:社会人に求められる知識やマナー、スキルが身につくか不安
カリキュラム例:マナー研修・ビジネススキル研修 など
カリキュラムの内容に応じて実施方法を検討
内定者研修の実施にあたっては、社会情勢やカリキュラムの目的に合わせて実施方法を検討・変更しなければなりません。現時点で想定される課題と実施方法の一例を紹介しましょう。
感染症対策:オンライン
新型コロナウイルスの感染拡大にともない、研修の実施にあたっては感染症対策が求められています。
従来型の対面による研修ではなく、オンライン形式の研修へと切り替える企業も増えています。たとえば、基本的なビジネスマナーやOAスキルなどを身につける研修であればオンライン形式でも対応可能であることから、カリキュラム内容に応じてオンライン研修も取り入れてみましょう。
交流行事:対面
内定者同士または社員との交流を目的とする場合、オンライン形式だと相手の細かい表情やしぐさまで確認できないこともあります。そのため、交流行事を行う場合には対面形式での実施がおすすめです。
内定者研修は定期的に実施
内定者研修を任意参加とする場合、タイミングによっては参加できない学生も出てくるでしょう。また、内定から入社まで期間がある場合には、一度きりの実施では不安を抱く学生も出てくると予想されます。
そのため、内定者研修は毎月または数カ月に1回程度のペースで定期的に実施することで、こまめなフォローができ内定者の不安を払拭できるでしょう。
内定者研修を実施し入社までこまめなフォローを
内定をもらったものの、社会人経験がない学生にとっては、入社までの期間に不安が増大し内定辞退に至るケースも少なくありません。
優秀な人材を採用し内定辞退を避けるためにも、こまめなフォローは欠かせないものですが、なかでも内定者研修は入社までのフォローに役立つ有効な方法といえます。
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