石川に聞く”らしさ”を活かした経営技術 ~長期休暇年4回、年間休日142日の実現~
みなさんこんにちは!白潟総研の小林です!
現代日本の人口縮小社会の中で人材採用とその定着は、年々難しくなっています。
「人に選ばれる会社になるために、何かしなければ」
コンサルタントとして日々多くの社長とお話ししていると、そんな焦りやプレッシャーについて耳にすることも多いです。
そして、「人」を大切にしている社長であればあるほどその悩みは深い。日々悩み、プレッシャーと戦いながら前進しようとしている社長を、私たちコンサルタントは心から尊敬しています。
私たちも、お客様の”担当”として、「何かしなければ」の「何か」を一緒に考える存在でありたいな、と思っているのですが…結局、何をしたらよいのでしょうか?
白潟総研が3年前に出したひとつのこたえは、「らしさを経営に活かす」こと。私たちはこれを「自在経営」と呼んでいます。
社長が自らの「らしさ」を知り、磨き、発信することで、それに共感した人が集まる。結果として人に対する過度な負荷がなくなり、社長のエネルギーが200%発揮される強い経営状態をつくる、というモデルです。
白潟総研では、人事制度やオフィス環境、イベントなどさまざまなところに代表石川の「らしさ」が色濃く反映されています。
そこで、私が「これって白潟総研”らしい”かも?」と感じている自社の制度や環境についてピックアップし、その裏側にある想いを石川に直接インタビューしていく不定期連載企画をスタートすることになりました!
第一弾となる今回のテーマは、「長期休暇年4回、年間休日142日の実現」についてです。
ひとつの等身大の経営事例として、少しでも参考になる部分があれば嬉しいです!
3年間でだんだんと色が濃くなる、石川の”らしさ”とは
Q. 承継してから3年が経とうとしていますが、この3年間でどんな”らしさ”を出そうとしてきたのでしょうか?
石川:
「豊かな人生」を、社員も自分も送れるようにしたいという想いが、私の一番のらしさなのかもしれません。
私自身は、33歳くらいまで、平日も土日も関係なく朝から晩まで猛烈に仕事だけをやってきた人生でした。自分で選んだ道なのでその人生に1ミリの悔いもありませんが、当時はいつも疲れていて、どこかイライラして、お客様とのミーティングのときだけアドレナリンで元気になる…という不健康な働き方をしていたと思います。
あの時の自分は、「豊かな人生」を送っているとは言えませんでした。
私の中で「豊か」というのは「やりたいことを制限されずに選べる状態」のことです。仕事以外にも、自分の興味のあること、やりたいことに自由に挑戦できること。でした。
この3年間は、白潟総研の存在意義である「中小ベンチャー企業の社長を元気にする」という存在意義を体現・探求し続けることを大前提としたうえで、いかに「豊か」に近づけるかというのを軸に、制度や環境について模索してきました。そして、その土台になるのは「健康」です。
希望制の健康プログラムや、運動やつながりのための部活動制度などいろいろ取り組んできましたが、長期休暇や年間休日を増やしてきたのもその一つです。
「ハードワーク・ハードラーン・ベストリカバリー」休むことで人は成長する
もともと、承継前の第9期の年間休日は122日。決して少ない方ではありません。
それでも、石川に経営がバトンタッチしてからは、10期137日、11期138日、12期142日と、さらに休日が増えています。
Q.長期休暇・休日を増やすことにより、社員に期待したいことはありますか?
石川:
大きく分けて、二つあるのかもしれません。
一つは、先ほどの”らしさ”につながった部分で、仕事以外の体験を通じて人生を豊かにしてほしいということ。
長期休暇があるからこそ、できることってあると思うんです。
たとえば、うちの社員が実際にやってた例を共有すると…
・自転車で愛知の実家まで2日間かけて帰省する
・GWの2週間限定で金髪にする
・アメリカで野球観戦
など。
コンサルタントは究極「人間力勝負」であり、自分自身が商品だからこそ、仕事から離れた時間での体験がそのまま価値になることも多いです。
本を読んでいるだけでは学べない、やりたいことを制限されずに選んだ先の、「五感」を伴う体現でこそ学び、育まれる力(いわゆる非認知能力です)をのばす機会にして欲しい。
この意図を社員のみんなに理解してもらえて、長期休暇を有意義な時間として使ってくれているのは嬉しいことですね。
もう一つは「能力開発」の観点です。今、世界のパフォーマンス研究でも「いかに休むか」が重要視されています。
筋肉も、脳も、心も、実はしっかり休んで寝ているときにこそ成長するもの。だからこそ、ハードに働き学ぶなら、リカバリーにもベストを尽くす。この「ハードワーク・ハードラーン・ベストリカバリー」の思想があるからこそ、休みを増やし続けています。
ただ、本音を言うと、社員「能力開発」といいつつ、じゃあその能力を「会社にどう還元してほしいか」みたいな合理的な理由は全然ありません!笑
自分の会社を選んでくれた大事な仲間の人生なんだから、シンプルに「豊かであってほしい」という私のエゴでしかないのかもしれませんね。
目指すは「週休2.5日」。生産性を上げた先にある未来
Q. 休みが増える一方、「特別休暇が多い分、普段の有給休暇が少し消化しにくく感じる」というジレンマの声も上がっています。このあたりのバランスについてはどう考えていますか?
石川:
特別休暇を増やしてもなお、有給休暇を取れるようにする、というのは今まさにチャレンジをしていきたいテーマですね。
だからこそ、このように段階的にレベルアップしていきたいと思っています。
フェーズ1: 特別休暇を増やし、年4回の長期休暇を定着させる(今はココ)
フェーズ2: その上で、生産性を上げて有休も年間10日ほどしっかり消化できる状態を作る
フェーズ3: それができたら、そもそも「週休2.5日(週4.5日勤務)」にする
フェーズ4: さらにその上で有休も取れるようにしつつ、1人当たりの売上も上げていく
この段階的なレベルアップをしながら、同時に中小ベンチャー企業の社長を元気にするためにサービスレベルもあげていく…というのを実現したいです!
休みが増えれば増えるほど、さらにその上で有休を取るための「高い生産性」が求められる。そして、より良いサービスを提供できるようになっていく。これは、会社にとっても社員にとっても、とても前向きなサイクルだと思っています!
昔の自分のように、どこかいつも疲れていて、お客様の前だけでアドレナリンを出して働く。そんな世界を卒業して、「豊かな人生」を送るコンサルタントたちが、オキシトシンをドバドバ出しながら社長元気に邁進できる組織にしていきたいです!
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世間のトレンドや他社の真似をした「とりあえずの制度」ではなく、石川自身の「社員に豊かな人生を送ってほしい」という、石川の「らしさ」そのものが形になった制度が、「長期休暇年4回、年間休日142日」でした。
このほかにも、「石川らしい」が形になった制度や仕組みはまだまだたくさんあります!
これからも、インタビュー形式で等身大にお届けしていく予定です!次回の連載もお楽しみに!