内田 舞の物語
私が「経営」に興味を持つようになったのは、学生時代です。
当時から小物づくりが好きで、将来は自分で作ったアクセサリーなどを販売し、目の前でお客さんに喜んでもらえるお店を経営したいと思っていました。
そんな想いから、経営を学ぶために大学へ進学し、個人経営のカフェでアルバイトを始めました。将来お店を持ちたいと店長に話したことをきっかけに、売上の上げ方やコスト管理、人材育成など、経営に関するさまざまなお話を聞かせてもらうようになりました。
特に印象に残っているのは、店長の長年の夢であった新店舗の出店に向けた準備です。
近隣のカフェを視察したり、新しい店舗のコンセプトを考えたり、メニューづくりに関わらせていただいたりと、開店に向けた準備を間近で経験させていただきました。
あと一歩でオープンというところまで進んでいたこともあり、私自身もとても楽しみにしていました。
経営の難しさを知った出来事
ところが、そのお店は移転計画がうまくいかず、最終的に閉店することになりました。
理由を聞いても詳しいことは教えてもらえませんでしたが、その時の店長の表情だけは今でもよく覚えています。
あのとき、本当は何か力になれる言葉をかけたかったのに、経営について何も知らない自分には、店長にかける言葉が見つかりませんでした。
店長の役に立つことができなかったことが悔しく、自分はなんて無力でちっぽけな人間なんだろうと思いました。
と同時に、
自分で経営する以上に、経営者を支える仕事に携わりたいという想いが芽生えました。
経営者を支える仕事へ
現在は白潟総合研究所で、中小企業の経営支援に携わっています。
経営には、明確な正解が一つあるわけではありません。
多くの選択肢の中で悩みながら意思決定を重ねていくものだと感じています。
そんなとき、自分の頭の中にある考えや想いを言葉にしていくことで、少しずつ思考が整理されていくことがあります。
対話を重ねる中で、「自分は本当はこうしたかったのかもしれない」と気づく瞬間が生まれることもあります。
私はそうした対話の時間を通して、経営者が自分自身の考えや想いを整理し、納得感のある意思決定ができる状態をつくるお手伝いをしたいと考えています。
学生時代に感じた悔しさを原点に、
これからも挑戦する経営者のそばで、その歩みを支える存在でありたい。