齋藤 幸彦の物語

時は2020年、ある若手営業マンがいた。

人の役に立つことにやりがいを感じていた彼は、人生をかけて役に立つべく外資系の生命保険会社でフルコミッションの営業として働き始めた。

ただ、成果がすべての世界。

契約が取れなければ数か月先の生活が危うくなる過酷な日々だった。

紹介が停滞すると、昼間は複数のマッサージ店やパーソナルジムに飛び込み営業。

マッサージ師やトレーナーと仲良くなり契約をお預かりする。

気づけば行きつけのマッサージ屋は3店、契約しているトレーナーは3人、毎月のマッサージ代とジム代は月10万以上という若気の至りぶり。

(当時付き合っていた彼女とは上記が原因でお別れしました。理由1)

そして夜になれば、舞台は繁華街へ。

合コン、街コン、さらにはナンパと、人脈開拓に勤しむ日々。

(当時付き合っていた彼女とは上記が原因でお別れしました。理由2)

出会った人たちを男女でマッチングしながら、ちゃっかり保険提案へとつなげていた。

契約してくれた人からは「恋のキューピット」なんて呼ばれることもあった、、、でも、実態はただの必死な営業マンだった…

そんな中、先輩社員の同行や営業活動を通じて、多くの経営者と出会い、「事業承継」という課題に触れる。

後継者がいない、社員を守りたい、会社を未来につなぎたい、その声を聞き、「一番大変なときに役に立ちたい」という熱い思いが再燃した。

しかし、「保険営業マンは、保険しか提案できない。」という現実と自分の無力さを痛感する。

自分が届けたい価値と、会社で許される提案との間には深い溝があったのだ。

その現実に直面した彼は、もっと広い視野で経営者の未来に関わるため、M&A業界へ転職を決意する。

しかし、M&A会社のいくつもの面接や説明を受ける中で、新たな現実に直面する。

どの会社も「企業を売らせるか、買わせるか」という硬直した取引支援のみ。

社長が抱えている本当の課題すなわち組織の問題、人材育成、理念の継承そういった課題は見て見ぬふりをする。

そんなとき、彼は白潟総研と出会う。

そこには組織コンサルティングや後継者育成など、「売るか買うか」だけではない本質的なサポートを提供する仕組みがあった。

「ここなら、自分が求めていた人の役に立つ、意義のある仕事ができる」。

こうして、昼はマッサージとジムを渡り歩き、夜は繁華街でキューピッド活動をしていた保険営業マンは、真に経営者の力となるための企業間のキューピッドになるべく新たなステージへと進んだ。

これまでに積み上げた泥臭さと行動力、そして何より「相手の本当のニーズに寄り添い、何とか力になりたい」という根底にある想いで経営者の悩みに寄り添います。