小林 美月の物語
私のまわりには、すごい人がたくさんいます。
「親が経営者で、その背中を見て育ち、経営コンサルタントに興味を持った」という人。
志を持ってコンサルタントになり、理想の未来を描いて突き進む人。
そうやって、しっかりとした想いや夢を持って働いている姿は本当にまぶしく見えます。
ある意味、コンサル業界では「そうあること」が求められる世界なのかもしれません。
でも私はというと、特別な夢や目標があるわけではないんです。
学生時代はいろんなことに挑戦してきました。
習い事も部活も、目の前の「やりたいこと」に夢中になってきたタイプです。
「今を楽しむ」ことには自信があるし、「夢や目標なんて、究極なくてもいいんじゃないか」
そう思っている自分もいます。
それでも、「10年後どうなっていたい?」「何を目指してるの?」と聞かれると、
まるで自分の生き方を否定されているような気持ちになることがあるんです。
コンサルタントになったのも、実は「たまたま」。
スカウトをきっかけに白潟総研にビジネス職で入社し、
そこで「コンサルタント向いてるんじゃない?」と言われて、今に至ります。
ただ、その「たまたま」の中で出会えたのが「中小ベンチャー企業の社長の生き様」でした。
明確なビジョンを持って突き進む社長。
会社の成長と、社員の生活のバランスに悩みながら進む社長。
目の前のことで精一杯になりながらも、必死に立ち向かっている社長。
どの社長も、本当にかっこよかったです。
たしかに、夢や目標に向かって一直線に進む姿も素敵です。
でも実際の経営って、そんなにきれいに進むものじゃない。
思い通りにいかないこともあるし、迷うこともある。
そもそも、経営も人生も「人」がやることだから、いろんな揺れや葛藤があるのは当たり前だと思うんです。
だからこそ目の前の社長の「今」に寄り添ったり、肯定することはできる。
私は、目標がはっきりしていなくても、途中でビジョンが変わるかもしれなくても、「社長の今」に向き合い続けられるコンサルタントでいたい。
そして、それを自分の誇りにできたらいいな、と思っています。